真空用フランジ350Aの溶接(本付け)
電流は100Aにしました。溶接棒は1.2mmです。
1mmの空間部分に溶接棒を置いたままトーチを左右に振っていきます。これは厚いパイプ側をよく溶かしてフランジ側をあまり溶かさない為です。
瞬きもしないくらいの集中力でなんとかフランジの溝を溶かし落とすことなく溶接できました~
そしてその溶接部を削って仕上げます。グラインダーの砥石は60番程度です。あとはバフ屋さんにピカピカに仕上げてもらいますから。溶接屋はこの程度の仕上げでいいんです!
フランジ接続面が完了したので今度は裏側をすみ肉溶接します。図面指示は脚長6mmなので半自動で溶接しちゃいます。磨き材なのでバフ屋さんが泣いて怒りそうだけどw
これが溶接完了直後です。フラックス入りワイヤでの溶接なので表面にスラグと呼ばれる黒い膜が恐ろしい姿で覆いかぶさっています。このスラグを取った時に美しい溶接が現れれば・・
うん!いい感じに溶接できたと思います! 脚長もほぼ6mmだし!
電流200A 電圧29Vで溶接しました。
こんな部品の一部をさらに本体に溶接していくんですが、とにかく時間がかかるんですよ。
でもね急がないとお金にならないのよ。
このフランジの溶接、
材料をシンナーで拭いてから仮付け完了まで15分
接続面の溶接で15分
すみ肉側の溶接が10分
グラインダー仕上げ、スパッタ除去などの表面処理で15分
約1時間
まったく商売にならないレベルですね・・