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溶接試験 不合格の実例 余盛り幅(大)
余盛り幅とは溶接ビード表面の幅です。
対象となる欠陥:Wmax>30mm (ビードの曲がりを含む)
不合格基準 :あってはならない
不合格基準が「あってはならない」だなんて冷酷に告げられてますが、溶接の幅が必要以上に増えるのはやはり駄目なのです。さらにビードの曲がりを含むとされているのが辛い所。溶接が蛇行した分だけ幅が増えてしまうわけですね。
画像ビードの上部左端あたりと中央下部あたりの位置が最大幅でしょう。わずかな手のブレが起こした悲劇です。
このテストピースは最終層3パス盛りで溶接されています。同じ層に3本のビードが並ぶと言う事です。
厚い板の溶接の場合、開先幅が広くなるのでこのようにパスを増やして幅を稼ぐのですが、綺麗に3本以上のパスを並べるのは相当に難しい。試験中にテストピースが無茶苦茶になって途中で止めて帰る人がいるくらいで、いや本当に!
パスの多い溶接は普段からそのような作業をされている方でないと厳しいかと思います。
最終層1パスなら溶接中のクシャミや極限を超えた尿意とかなければ大丈夫なんですけどねー。