Tig Fingerを使うとティグ溶接の作業性が向上する

「TigFinger」 このアイテムを知らない方が結構多いようなんでご紹介しておきます。
ティグ溶接をする際に、トーチを持つ手の指に装着しておくと母材に触れててもさほど熱さを感じないってヤツです。
それだけ?ってオイ! それただ事じゃないっスよ!

ブレの無い綺麗な溶接ビードにするためには適正電流、体の姿勢、腕のポジションが重要なんですが、それに加えて熱さ対策が必要です。
まさか素手で溶接してる人はいないと思うけど、軍手や薄手の皮手じゃ溶接直後の母材に触れてたら1分と経たずに我慢の限界がきます。それで溶接を止めちゃったりするパターン多いよね。で、母材に触れないような手のポジションで無理な姿勢で溶接したあげく残念ビードが・・・

そこでティグフィンガーの出番です。

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これこれ、これを指に差し込んで溶接すれば熱い母材でもまあ普通に溶接できるんですよ。常に在庫が少なかったり入荷待ちになっている事が多いので、あったらラッキーと思いましょう。
海外の溶接動画ではよく登場します。この方は小指に装着してますね。

こちらは中指に付けてますね。実際の使用方法がよくわかります。

こんな感じで使えば溶接の安定感は相当上がるはずです。
何より心の叫びである「熱ちぃぃぃぃっ! まだか!まだ終わりはこないのか!」
これが無くなるだけでも十分楽になるはずですよ。

よく他人が溶接した製品や普段あまり見ない他社の製品などを見ると信じられないくらいビードが綺麗だったり、複雑でやりにくい形状でも綺麗に溶接してあったりと驚く事が多かったりします。そこには色々な見えない工夫がされていて、ただ上手いから綺麗に出来てるとか「気合いで溶接したなぁ~」なんて一言では済まされないくらいの努力と工夫があるのです。人よりちょっと差を付けたいなら使ってみるのも手だと思いますよ。

ちなみに形がちょいと違うヤツもあります。
こちらはバンドで手に固定するタイプですね。これは使った事ないんだけど、装着できる指が限られてるのが良いのか悪いのか。作業内容次第ではコレが便利かもしれませんね。

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XLサイズのもあります。これは幅広い使い方ができて効果抜群ですよ。指だけじゃなく、母材に触れる部分の大半をカバーできます。

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半自動やアークではスパッタの飛散があるので生地を傷めやすくオススメできませんけどティグなら必ず使いましょう、と言いたくなるくらい必須用品と僕は思っています。ちなみに1000円程度の安物や1万円を超えるような異常に高いのもありますが、上で紹介した物なら値段も性能もバッチリなのでお勧めします。

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私は溶接の仕事を始めて20年が経過しましたが、まだまだ勉強中の身です。それに加え無礼な表現もあるかと思いますが、溶接職人さんから日曜溶接のお父さんまで幅広い方々に閲覧していただけたら幸いです。


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