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稼ぐ溶接工ランキング 第2位 高圧ボイラー溶接士
凄まじい金属疲労に耐え、絶対に欠陥があってはならない溶接をする職人。
第2位 「高圧ボイラーの溶接工」
ボイラーとは燃料を燃焼させて蒸気や温水を発生させる機器の事です。
簡単に言っちゃうとそれだけなんだけど、ボイラーはとてつもなく金属疲労を起こす機器で、溶接となるとそれはそれは高度な技術がいるのです。
燃料の燃焼で高温になり、さらに発生した蒸気の圧力に耐えなければいけない。
例えば火力発電所の蒸気タービンを回す高圧ボイラーなんかとんでもなく高温高圧になりますからねー。
金属は膨張伸縮に弱いので、常に熱と圧が掛かってる溶接部は非常にヤバイ。完璧な溶接してなければ即割れしますよ!
ボイラーにはボイラー用鋼板や圧力容器鋼板などが使われます。
まあ普通の鋼材では高温高圧に耐えられないのですねぇ。何より溶接が大変なのです。
ちなみに溶接の国家資格は現在、このボイラー製作に関わる「普通ボイラー溶接士」と「特別ボイラー溶接士」しかありません。
他の溶接業務では国家資格が無いのです。 ほらーそれだけでもどれだけ重要な作業かわかるでしょ!
国が認めた溶接工でなければボイラーの溶接作業は出来ないのです。 これちょっとカッコイイよね。
他の記事で書いてますが、僕もボイラー溶接士の資格は持ってます。独立する前はボイラー製作の会社にも居たので凄腕の方々をたくさん見てきました。
年配の方が多かったんですが、とにかく溶接技術がぶっ飛んでましたw 高圧ボイラーの製作はかなり厳しい検査があるんですが、検査の必要無いじゃん!ってくらいに溶接欠陥を出しません。
長年、勘を磨き続けてきた年配の溶接工は多少動きが衰えてきてもやはり貫禄ありますよ。最近のロボットによる溶接の自動化やデジタル機器を多様した溶接も確かに良いです。でも溶接ロボットなんかには絶対出来ない技も確かにあるんです。
溶接ロボットは高品質なものを毎日同じように作る。
溶接工は今日よりも明日、もっと良い物を作る。
頑張れば人間ってホント凄いよ。
では注目の年収ですが、1200万を超えてる方がいます。単純に月100万以上!
ちなみに原子炉は高圧ボイラーではありません。細かい所は色々違いますが燃料が違うくらいで構造は似たようなもんです。
これからの時代、新たに原子炉作るのか分かりませんが、そちらの分野だともっと稼いでそうですねー。
高圧ボイラーの溶接工になるには
・労働安全衛生法に規定された国家資格の「普通ボイラー溶接士」および「特別ボイラー溶接士」の資格は当然所得する事になります。
・高圧ボイラーは放射線検査、超音波検査などの非破壊検査から曲げたり切ったりの破壊検査まで全部パスしなければなりませんので、溶接の知識に加え鋼材の特性も熟知していなければなりません。
・人間の手で行う各種溶接方法をできるだけ身に付けたいです。
・20年は見習いくらいの覚悟で溶接を極めましょう。
・日本ボイラ協会が主催する全日本ボイラー溶接士コンクールで、本物ってのを見て震えましょう。
・最終的にはヤッターマンに出てくるボヤッキーの溶接技術に匹敵する早さ、正確さを身につけましょう。
この調査結果は「溶接の道メールフォーム」よりメールを頂いた方の中から集計した結果です。
この業種の収入を決定付けるものではありません。
あくまでも参考としてお考え下さいますよう、よろしくお願い致します。