ステンレスの半自動溶接 鋭利な部分の多層盛り
溶接作業者は図面をしっかり確認した上で作業に取り組まなければいけません。
なぜなら場合によっては製品そのものを作り直ししなければいけないケースもあり、損害は半端ないです。
さて先日、僕は思いっきりミスをやらかしました。
原因は多忙で疲労とか睡眠不足とか、そもそも性格が適当とか言いたいのですが直球で言うと図面の確認不足です。
で、結果的になんとか直したので良しと思い画像を載せてみました。
実はコレ、直径900mmのフランジ内面の角を9パス3層盛っています。
なぜかと言いますと板の加工寸法を小さく発注してしまいまして。
フランジ内面の最終仕上げはピン角のフライス加工なので肉盛りでなんとかしました。
本来ならティグで2層盛れば終わりだったのに!
隅肉の多層盛りなら何層やってもひたすら盛れば良いだけの話ですけど、こーゆう空中に積み上げて盛っていくのは辛かったですね~。
「短い板を付け足そうか」とか「ブローホールが怖いからティグで盛ろうか」とか色々考えたんですけど結局フラックスの半自動で仕上げました。
申し訳なく思いつつもグラインダーでビードを平面まで削って納品させていただきました。
「フライスで削ったら穴開いてたぞ!」の電話に怯える日々が続いたんですけど大丈夫でした。
いや~気をつけなければいけませんねぇ。
忙しくても常に冷静で作業に取り組む心を鍛えたいと思います。
しかし直って良かった。
まあでも良くある事です。たぶん溶接屋さん全員ある。