稼ぐ溶接工ランキング 第4位 高圧配管

溶接中の姿でさえも人を魅了させる曲芸師

第4位 「高圧配管溶接工」

配管溶接はどの分野の溶接屋さんでも基本的に行います。
機械作ってれば当然必要になるし、漏れさえしなければOKって条件が多かったりします。
ただ中には使用条件がとんでもなく厳しい場合もありまして、そこで溶接を任される方はもうスペシャリストな訳なんですねー。
それはもう人間離れした技術で、溶接なのか雑技なのか大道芸なのか訳分からんテクニックでクルクル溶接していきます。

まず筆頭に挙げられるのが高圧配管を溶接する方々。
僕なんか0.5Mpa程度の低圧力検査でも奥歯食いしばってビクビクしながら「やべえ絶対爆発する。もし溶接が裂けたらパイプはバナナの皮みたいになるのかなぁ。いやいやバナナは無いな。スルメの足…」とか頭悪いにも程がある事考えながら検査受けたりしますが、本物の方々は違う。
恐いくらいの高圧力検査を受ける配管を1日中溶接しています。

工場内での作業ならばポジショナーやターニングロールなどで溶接します。配管を機械がクルクル回してくれるので作業者は動くこと無く溶接できます。これだと実に綺麗に揃った溶接ビードになりますし内部欠陥も出にくいのです。
しかしどうしても現地で溶接しなければいけない条件もあります。ここで出るんですよね、曲芸ってのがさ。

肉厚100mmの現地溶接。こーゆうの自動溶接機が設置できなくて人間が溶接する場合ってあるんですよ!しかも全姿勢溶接ですよ!
しかもすぐ近くに壁や障害物があったり、普通に肉眼で確認できない部分だったり!
歪みや残留応力の事考えて温度確かめたりしながらでもう大変。

専門でやってても選り抜きの人でないと無理だろうなぁー。

高張力鋼とかじゃなく、普通の軟鋼やSUSでも高圧だったり、内部を腐食性が強い液体が流れる場合とかは破壊検査、非破壊検査共に厳しいですけど誰でもやれる仕事の部類なのであまり稼げないかな~。言うまでも無く、誰でもできない仕事が高収入に繋がるんですよね。
今となってはチタンも普通に溶接できる部類の金属だけど配管となると若干賃金が高い気が。気のせい程度ですけどね。

A.高圧配管を現地でグリグリ巻いてる溶接工はどのくらい稼ぐのでしょうか?

Q.普通に900万超え

仕事も真似できねえけど収入も真似できねえよっ!!

高圧配管工になるには

・配管溶接専門の会社に入りましょう。
・配管溶接に関わる資格は全部欲しいです。実際に所得しなくても試験と同じ条件でこなせる技量は最低限必要です。
・仮付けしかやらせてもらえない期間が何年もあったりしますけど5年先を見て頑張ってみよう。
・被覆アーク溶接、半自動溶接、ティグ溶接は全部出来るようになろう。壊れたトーチを貰って家で運棒の練習をしよう。だって1日8時間じゃ練習量が足りなさ過ぎだから。

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この調査結果は「溶接の道メールフォーム」よりメールを頂いた方の中から集計した結果です。
この業種の収入を決定付けるものではありません。
あくまでも参考としてお考え下さいますよう、よろしくお願い致します。

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私は溶接の仕事を始めて20年が経過しましたが、まだまだ勉強中の身です。それに加え無礼な表現もあるかと思いますが、溶接職人さんから日曜溶接のお父さんまで幅広い方々に閲覧していただけたら幸いです。


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