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稼ぐ溶接工ランキング 第5位 橋梁
人々の暮らしのため、川や海に「虹」を掛け渡す現場職人
5位 「橋梁の溶接工」
橋梁(きょうりょう)とはいわゆる「橋」の事です。
若い頃、橋梁の溶接屋の現場溶接が引くほど凄いってよく言われた事がありました。その当時の僕は橋梁が何の業種か分からず、ただ感心したフリで聞き流してたんですが、今では分かります。ホント凄いですよ。
橋には様々な構造があります。
鉄道の鉄橋など橋の上部に骨があるトラス橋、橋の下部が上向きのアーチになってるアーチ橋、橋の桁と足が一体化した骨組構造のラーメン橋など他にもいろんな構造がその条件に応じて採用されています。どんな構造でも溶接が関わってきますので仕事的に美味しいのですね~。
橋梁製作は運送できる範囲内の大きさの部品を組み合わせて行います。
なので工場内で出来るだけ溶接作業を完了させます。
MAG溶接やMIG溶接を取り入れたロボット自動溶接やサブマージアーク溶接などで作る事が多いのですが、やはり人の手で溶接する箇所もたくさんあります。扱う材料が何十ミリとかド派手に厚かったりするので溶接ビードが太い太い!
もうどこを見ても多層盛りのオンパレードです。真夏に厚手の作業服着てさらに革の保護服着たりで狂ったような暑さの中作業しますからねー。職人さんの根性半端ないっスよ。
工場内なら制作物を動かしてポジションを変えられますが、実際に橋を掛ける現場では横付けカチ上げ当たり前の世界です。それも材料が厚いからどんだけ大変か。それを見事に溶接する。
抽象的な表現で伝わりにくいかもですが、溶接部を2度見して腰抜かして泡吹いて連日夢でうなされそうなくらい凄いんですよ!橋梁の溶接部を見る時はまわりにマットでも敷いてから見てください。溶接見たら驚いて確実にブッ倒れますから!
画像はシドニーのハーバーブリッジです。
この橋では高張力鋼板であるHT490鋼が使われているのですが、溶接割れの一種であるヒールクラックが多発したそうです。これによりタック溶接(仮付け)の長さを80mm以上にすると規定されました。 仮付けの長さが80mm以上て! どんだけスケールがデカイんだw
そんな凄腕溶接工がどれくらい稼ぐのか
これはかなり上の方だと思いますがドン! 年収880万の方がいます!
技術、知識、センスがあればもっと稼いでる方もいるはずです。
橋梁の溶接工になるには
・日本橋梁建設協会が定める溶接検査基準に基づき作業しましょう。
・建築鉄骨溶接に関わってきますのでAW検定の所得を目指しましょう。
・鋼橋の溶接の非破壊検査部分はJISZ2305に規定するレベル2以上の資格を持っている方が行います。厳しい検査に応じられる溶接技術が必要になります。
・溶接工以外の作業者と連携して重要な作業を進めます。昨晩家で嫌な事があったとしても個人的な感情は押さえてチームワーク能力を高めましょう。奥さんには美味しい焼き芋でも買って帰り、仲直りしましょう。
この調査結果は「溶接の道メールフォーム」よりメールを頂いた方の中から集計した結果です。
この業種の収入を決定付けるものではありません。
あくまでも参考としてお考え下さいますよう、よろしくお願い致します。