TIG溶接の方法 ビードオンプレートによる実技

JWESの動画、「TIG溶接の原理」に続く「ビードオンプレートによる実技」です。

ここでは溶接作業をする際の安全確認、TIG溶接の基本姿勢や実際に溶接している様子などが学べます。
まず防護服の着用。かなりの重装備ですねw でもこれが溶接作業に適した理想の格好なのでしょう。俺の場合ですと一人で仕事やってるのを良い事にかなりの軽装で作業しちゃってます。もう労働安全関係の方々が見たら雄叫びを上げるほどにラフですw そりゃ火傷もします。手も切ります。だからわかってるんです。この重装備こそが正しいんです。怪我して仕事出来なくなったら自分以外にも大勢に迷惑かかるもんね。皆さんも気をつけよう!
そして機材の安全確認。これは毎朝5分やろうと思いました。やっぱ電気やガスは怖いですよ。些細な事が大事故につながります。フンドシ一丁で仕事してるような俺が言っても説得力ないですがこちらも重要ですwご安全にお願いします。

そして次は溶接姿勢や溶加棒の送り方などを説明してくれます。
まずトーチ角度とタングステンと突き出し長さですが、これはホント個人差があって、1番正しいやり方ってのは決めれません。理論上は動画で紹介している様な感じなんでしょうけど実際の作業だと疲れにくいやり方重視になっちゃいますね。溶接ビード表面に傷が付いても構わないような条件ならばノズルを母材に付けて引きずってしまうほうが安定します。薄板を出来るだけ熱を加えずに溶接したいならタングステンはもっと長く出してトーチ角度を少なくしたほうがいいだろうし。色々なんです。
溶加棒の送り方は動画のやり方が基本です。チョンチョンと断続的に加棒する事でウロコ模様が出来ますね。しかーし、ウロコ模様をあえて作らない場合もあったりします。あまり溶け込みを重視しない箇所で表面をグラインダー仕上げしてしまう時などがそうですね。この場合は親指で棒を押し出し、親指を引き戻している間に人差し指と中指で棒を送ります。これだとウロコ模様の無い溶接が出来ます。つまり凹部が無いのでアンダーカット無しに肉盛りできるのです。ただし溶け込みは弱くなります。母材の上に溶加棒を置いたままになるので母材に熱がかかりにくく溶けにくいんです。チョンチョンと断続的に棒を加える場合だと、溶加棒を離した瞬間は母材に熱がかかるので溶け込み易くなるのです。まあ母材が厚くて高電流にできるとか、ルートを開けてあったりとかそういった場合はまた違ってくるんですけどね。自分なりに研究して条件に合わせた最適の溶接を判断しましょう。
そう言えば、動画でのウィービング法の加棒方法も面白いですよね。右に振ってチョン、左に振ってチョンのやり方。これならアンダーカットになりにくいのかもしれません。自分の場合、この加棒方法は配管を溶接する時の初層で裏波を綺麗に出したい時にやってます。表面の溶接でこれはやった事が無いな~ ちょっと外観が難有りな気がする・・ アンダーカットになりにくく、かつ平坦な肉盛りにはなるからビード形状としてはバッチリなんだろうけどね。でも模様が好みじゃないなw

な~んかJWESにダメ出ししたみたいで申し訳なく感じてしまう次第です。ごめんなさい。

ビードオンプレートによる実技

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