移動式溶接ヒュームコレクター「FD-10」 販売開始

アマノ株式会社から、溶接ヒュームを手軽にガンガン吸い込む製品が新発売されました。

溶接ヒュームとは?
溶接中に出る白い煙です。アーク溶接や半自動溶接などは視界が悪くなるほど煙が出ますよね。これが溶接ヒュームと呼ばれるヤツなのです。溶接には必ず付いて回るヒューム。これはわずか数ミクロンの細かい金属の粉塵で、長時間吸い込んで作業してると、頭痛や吐き気を起こします。風邪の症状のようにだるくなって悪寒を感じる事もあります。健康面そして安全衛生面で考えて、体内に吸入しないようにしなければなりません。

とにかく吸いたくないヒューム。

でも溶接してると必ず出るんだなこれが。

そこで便利なのが今回アマノ株式会社から発売された移動式溶接ヒュームコレクターFD-10」をご紹介したいのです。

参考記事 移動式溶接ヒュームコレクター「FD-10」新発売

(以下引用)

アマノ株式会社(本社:横浜市港北区、代表取締役社長:中島 泉、以下アマノ)は、じん肺や肺気腫などの要因となる、金属の溶接作業時に発生する溶接ヒューム(※1)を、安全かつ手軽に集塵(※2)できるヒュームコレクター「FD-10」を12月21日より発売開始いたします。

 従来の定置式では集塵箇所が限定されてしまい、溶接ヒュームをすべての発生源で捕集することが難しい状況がありました。本製品は、工場内を自由に移動できるポータブルタイプかつ、スイングアームダクトで自在にとりまわしできる集塵フードを採用することで、溶接作業者のそばで確実に溶接ヒュームを集塵できます。浮遊する溶接ヒュームをそれぞれの発生源で捕集することは、人体への害を防ぐ他、周囲の汚れや臭いの予防にも役立ちます。

 また、火花の吸引による集塵機火災に関する安全対策は、溶接現場において重要なポイントとなります。本製品はアマノ独自の遠心分離方式と難燃素材の新開発ナノフィルターで火災発生リスクを大幅に低減しています。

 アマノでは溶接作業者の安全衛生管理のため、一人につき一台の集塵機設置を提案し、初年度500台の販売を目指します。

※1:高温で蒸発した金属やフラックスが大気中で冷却されて発生する微細な鉱物性粉塵

※2:気体中に浮遊する粉塵などを集めて取り除く

(引用ここまで)

一人に一台の設置を提案ってすごいですね!

TIG溶接だとマスクすらしないで作業してる方が多数だと思うのですが、TIG溶接ヒュームがまったく出ないわけではありません。少しは出てます。ヒュームは白い煙だけではなく、見えない煙もあるのです。怖っ!
長期間溶接ヒュームを体内に吸入し続けると、じん肺や肺気腫などになってしまうケースがありますのでご注意下さいね。

大型の製品や動き回らないと作業できない製品を溶接する場合は、集塵機を常に一緒に動かすのは作業性を考えるとなかなか難しいのですが、割と小さな物を量産する場合には心から必要な製品である事は間違いありません。

いや~それにしても僕は今までにでヒュームをどれだけ吸ってしまったんだろう・・

タンクの内部なんかでろくに換気もせずに溶接したりして、激しく頭痛を起こした事が多数ありま・・

最低でも絶対防塵マスク、できれば会社に頼んで集塵機を用意してもらいましょう。
せめて定年までは質の高い溶接を続けたいからね!

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