「タップ切るけど下穴って何ミリだっけ?」
現場でそんな“プチど忘れ”をした経験、あると思う。この記事では、Mねじ・インチねじ・ドリルサイズ対応の早見表を用意したよ。
機械加工・板金・配管工事など、あらゆる現場で使える実用表。覚えてるつもりでも確認したくなる、そんな人のための記事なんだ。
タップ下穴の考え方と注意点
まず、基礎だけサクッとおさらい。
タップ下穴とは
→ タップでねじ山を切る前に開ける“下準備の穴”。小さすぎるとタップが折れるし、大きすぎるとネジが緩くなる。
推奨下穴径の求め方(Mねじの場合)
→ 一般的には「呼び径 − ピッチ」でOK(例:M8×1.25 → 8 − 1.25 = 6.75mm)
ドリル径は市販サイズに合わせる
→ 実際は6.8mmなど“近い”サイズを使うのが通例。JIS規格にない下穴径もある。
Mねじ 下穴サイズ早見表(並目ねじ・代表値)
呼び径(M) | ピッチ(mm) | 下穴径(mm) (呼び径 − ピッチ) | 使用ドリル径(mm) |
---|---|---|---|
M3 | 0.5 | 2.5 | 2.5 |
M4 | 0.7 | 3.3 | 3.3 |
M5 | 0.8 | 4.2 | 4.2 |
M6 | 1.0 | 5.0 | 5.0 |
M8 | 1.25 | 6.75 | 6.8 |
M10 | 1.5 | 8.5 | 8.5 |
M12 | 1.75 | 10.25 | 10.2 or 10.3 |
M16 | 2.0 | 14.0 | 14.0 |
インチねじ(UNC)の下穴サイズ(参考値)
呼び径(UNC) | ピッチ(山数/inch) | 下穴径(mm) (参考) |
---|---|---|
1/4-20 | 20 | 5.1 |
5/16-18 | 18 | 6.7 |
3/8-16 | 16 | 8.0 |
7/16-14 | 14 | 9.5 |
1/2-13 | 13 | 10.8 |
現場あるある:下穴で失敗するパターン
切れないドリルで力入れすぎ → 穴ズレてる!
「3.3mm使ったはず」が、実は3mm → 無理やりタップしてボキッ!
細目ねじ用の下穴で並目切っちゃってスカスカに…
まとめ:3.3mmは神サイズ、忘れたらここに戻ろう
タップ下穴って、地味だけど失敗が命取りになる工程。
とくに「3.3mm」「6.8mm」あたりの絶妙なサイズのドリルは、在庫の確認も含めて超重要!
ただ、ステンレス材ならM4下穴3.2mm、M8下穴6.5mmのほうが締まりが良いとか条件次第で多少変化があったりする。
規格は正しいきまりだけど、現場で作業性重視の時は板厚16mmでM8下穴7mmでやっちゃうなんて話も聞く。板が厚いと穴が狭まる事があるからだけどリーマー通す手間を省いて事故に繋がる作業は避けたいよね。