一人親方になったとき、現場仕事はバッチリでも「経理」と「確定申告」で不安になる人は多い。
特に溶接職は、現場では実力勝負だけど、税金やお金の管理も自分でやるのが独立のリアルだよね。
「確定申告って何をどうすればいいの?」
「経費はどこまで落ちるの?」
「収入はどう記録すればいいの?」
この記事では、その不安を解消するために、ゼロからわかる経理と申告のやり方をまとめたよ。
確定申告って何するの?
溶接の仕事で稼いだお金や、使ったお金(経費)をまとめて、
「去年1年間はこんな感じでした!」と税務署に報告する作業。
そのデータをもとに、税金が決まる。
■ いつやるの?
毎年2月16日〜3月15日。
(年によって微妙にズレる)
■ 何を出せばいいの?
書類 | 内容 |
---|---|
確定申告書 | 1年分の売上・経費・利益のまとめ |
青色申告決算書 | 経費や売上の詳細(青色申告の場合) |
添付書類 | マイナンバーのコピー、控除証明など |
売上(収入)はどう記録する?
「仕事で稼いだお金、どう帳簿につければいいの?」
これ、初心者が一番つまずくところだよね。
実は、やり方はシンプル。
■ ① 仕事が終わったら請求書を出す
まずは「請求書」を作る。
手書きでもExcelでも、今は無料のテンプレートもいっぱいあるよ。
■ ② お金が入ったら帳簿につける
現場から振り込みがあったら、帳簿ソフトに記録。
日付 | 内容 | 金額 | 勘定科目 | メモ |
---|---|---|---|---|
5/10 | ○○建設からの入金 | 250,000円 | 売上高 | 5月分工事代 |
■ 現金でもらった時は?
「現金売上」として記録するだけ。
もらった時の領収書(控え)も一応取っとこう。
■ 事業用口座を分けるとラク!
「個人用」と「仕事用」の銀行口座を分けると、
帳簿つけるときに迷わなくて済むよ。
経費はどう考えればいい?
「これって経費になるの?」って迷うよね。
溶接職の場合、現場で使うものはだいたい経費になる。
■ 経費になるもの
項目 | 例 |
---|---|
道具代 | 溶接機、面、トーチ、ワイヤー、グラインダー |
消耗品 | ガス、砥石、ビードワイヤー |
作業着 | ツナギ、安全靴 |
車両費 | ガソリン、高速代、車両保険(仕事分) |
通信費 | スマホ代(仕事用) |
保険 | 労災特別加入、賠償責任保険 |
家賃や光熱費 | 自宅を事務所にしてる場合、割合分だけOK |
■ 経費になる?迷ったときの基準
- 仕事に使ったもの → OK
- 趣味やプライベート → NG
領収書はどうする?
とにかく、全部取っておく!
- 日付順にクリアファイルで保管
- レシートでもOK(税務署は認めてる)
帳簿はどうやってつけるの?
「帳簿=難しい」と思われがちだけど、今はソフトを使えばOK。
■ 初心者向けおすすめソフト
ソフト名 | 特徴 |
---|---|
やよいの青色申告 | 定番。無料プランあり |
freee | スマホだけでも完結できる |
マネーフォワード | 銀行口座と連携できる |
青色申告と白色申告、どっちがいいの?
項目 | 青色申告 | 白色申告 |
---|---|---|
控除 | 最大65万円(電子申告) | なし |
節税効果 | 大きい | 小さい |
帳簿 | 複式(ソフト使えば簡単) | 単式 |
結論:溶接職の一人親方は「青色申告」一択。
税理士に頼む?自分でやる?
方法 | 費用 | メリット |
---|---|---|
自分でやる | 0円〜1万円(ソフト代) | 費用を抑えられる |
税理士に頼む | 年5万〜10万円 | 丸投げできる、安心感あり |
サボったらどうなるの?
「経理やらなくてもバレないでしょ?」って思ってると、税務署から呼び出しがくる。
最悪の場合は:
- 無申告加算税(ペナルティ)
- 延滞税(遅れた分の利息)
- 重加算税(悪質だと判断されたら)
まとめ:確定申告は「自分でお金を守る作業」
溶接職で独立したら、確定申告は避けて通れない。
でも、やれば必ず慣れるし、ソフトを使えばハードルは下がる。
最初は誰でも不安になるけど、「一回やってみると、翌年はラクになる」。
しっかり経理して、ムダな税金は払わず、ちゃんと稼げる一人親方を目指そう。
次は「法人化と経営判断」についてまとめていくね。