溶接職の一人親方はどうやって仕事を取る?王道と裏ルート、全部まとめて教える

一人親方で独立したとき、一番悩むのは「どうやって仕事を取るか」。
腕には自信があっても、仕事がなければ話にならないよね。

「営業は苦手だからなぁ……」
「紹介してくれる人なんていないし」

そう思ってる人も多いけど、実は現場の溶接職がやってる「仕事の取り方」にはコツがある。
この記事では、定番から「なるほど!」と思える裏ルートまで、溶接職の仕事の取り方をリアルに全部教える。

一人親方、仕事はどうやって探す?

溶接職の一人親方が仕事を取るパターンは、だいたい次の3つ。

  1. 過去に勤めていた会社からもらう(戻り営業)
  2. 同業者から「応援で手伝って」と呼ばれる
  3. 元請けや新規の取引先と直接契約する

過去に勤めていた会社にアプローチする

独立したばかりなら、まずは「元いた会社」に声をかけるのが現実的。

「ちょっと余ってる仕事があったら手伝わせてください」
この一言だけでも、意外と仕事は回ってくる。

会社側も「誰に頼もうか?」と考える時に、顔を知ってる人は使いやすい。
過去のつながりを切らずに、うまく使うのが一人親方の基本。

同業者に「応援頼むよ」と呼ばれるケース

一人親方同士の横のつながりも大事。

「今度現場が忙しいから、ちょっと手伝ってくれない?」
→ これが「応援仕事」。

最初は応援からスタートして、だんだん自分に直接仕事が来るようになるパターンも多い。

ポイントは、応援仕事も手を抜かずにやること。
「こいつ使えるな」と思われれば、次からは仕事を振ってもらえる。

飛び込み営業は「やれば強い」

腕に自信があるなら、気合いで飛び込み営業もアリ。

  • 元請けの事務所に行って、「一人親方です、手が空いてたら使ってください」と挨拶
  • 工場やプラント系の設備会社に「溶接できます」と名刺を置いてくる

これをやってる人は実は少ないけど、やった人はまずまず仕事をもらってる。

「恥ずかしい」と思うかもしれないけど、一人親方は「営業職」でもある。
飛び込みは怖いけど、やれば意外と話を聞いてくれる人は多い。

材料屋・溶材屋ルートも忘れちゃいけない

これ、意外と知られてないけど、
「材料屋さんから仕事が回ってくることもある」って知ってた?

■ なぜ材料屋に仕事の話が来るのか?

  • 材料屋は、溶接屋だけじゃなく元請けや設備屋とも取引してる
  • 「どこか手の空いてる溶接屋いないかな?」と相談されることがある
  • たまに「ちょっと人探してるんだけど…」という案件を預かっているケースもある

■ でも頻繁じゃない。あくまで「たまたま」

「材料屋に行けば仕事がガンガン回る!」なんてことはない。
あくまで日頃の付き合いの延長線上で、「たまたま話が回ってくる」だけ。

だから普段から邪険にせず、
「最近どうですか?」って世間話をしておくと、ふとしたときに助け舟が来ることもある。
こっちが買う立場だからって大きな態度で無愛想なんてやめようね。

溶材屋、鋼材屋は溶接をしないけど溶接をいろんな会社で見ているよ。その目で、ここなら大丈夫そうだと思われたらありがたいよね。

材料を買うだけじゃなく、人間関係を作る場だと思っておこう。

マッチングサイト・SNS営業は使える?

最近はネットでも仕事が探せる時代。
でも、溶接職に関してはマッチングサイトは、あるにはあるけど案件が少なめ。

クラウドワークスやランサーズ系はほぼ役に立たない。
ただし、「助太刀(すけだち)」などの建設業マッチングアプリは、
地域によっては溶接案件が出ることもある。

SNS(インスタやX)で「溶接やってます」と発信していると、意外と仕事の相談が来ることもある。
とはいえ、これはあくまで補助的な手段。
「ネットだけで食っていく」は難しい。

仕事をもらい続けるために必要なこと

一番大事なのは、「次も使ってもらえる人」になること。

一回だけの仕事なら誰でもできるけど、
「またお願いしたい」と思われるかどうかが勝負。

■ 具体的に意識すること

  • 納期は絶対守る(溶接の技術よりも、まずはココ)
  • 対応は早めにする(レスポンスが早い人は信用される)
  • 現場の人とちゃんと話す(元請けとの距離感が大事)

仕事は「探す+もらう+信用」の3本立て

溶接職の一人親方が仕事を取る方法は、
「自分から探す」「声をかけてもらう」「信用を貯めて続ける」この3つ。

営業が苦手でも、
普段の付き合い方と、ちょっとした行動で仕事はつながる。ただし緘黙な職人ではいられないのも事実。ベラベラ営業トークまではいらないけれど、低姿勢でちゃんと話す事はしよう。

「溶接ができる人」はたくさんいるけど、
「仕事をもらい続けられる人」は実は少ない。

ぜひ、自分のスタイルに合ったやり方で、
仕事を切らさない一人親方を目指してほしい。