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普通ボイラー溶接士 学科模擬試験(全40問)|自動採点・詳しい解説つき

このページでは、普通ボイラー溶接士の学科試験を再現した模擬問題(全40問)に挑戦できます。
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正解と詳しい解説
が表示されます。
試験直前の総仕上げや、ちょっとした空き時間の復習にぴったりです。

※この記事の模擬問題は、実際のボイラー溶接士の学科試験の出題傾向を参考に、「溶接の道」で独自に再編集したオリジナル問題です。
本番試験の問題とは異なりますので、あくまで学習用としてご利用ください。

普通ボイラー溶接士 学科模擬試験(全40問)

  1. 立てボイラと横置ボイラの特徴に関する記述で、誤っているものはどれか。

    立てボイラは小容量で据付面積が少ない
    横置ボイラは中〜大容量に用いられる
    横置ボイラは管掃除や点検が容易である
    立てボイラはドラムを持たない構造が一般的である
    横置ボイラは立てボイラより熱効率が高い

    正解: D

    解説: 立てボイラにも、蒸気溜めとしてドラムを持つ構造は多く存在する。そのため、「ドラムを持たないのが一般的」という記述は誤りとなる。

  2. ボイラ用鋼材に関する記述で、誤っているものはどれか。

    炭素量が増えると強度は上がるが溶接性は低下する
    硫黄やリンは脆化の原因となる
    ボイラ用炭素鋼は規格で成分が定められている
    銅は強度を下げるため規格から排除されている
    シリコンやマンガンは脱酸元素として働く

    正解: D

    解説: 銅(Cu)は微量であれば許容されるが、過度に含まれると熱間脆性の原因となる。規格から排除されるほどではないため、記述は誤り。

  3. 胴板の溶接継手に関する記述で、正しいものはどれか。

    胴板の突合せ溶接は完全溶込みでなければならない
    胴板には重ね溶接を基本とする
    胴板は原則としてリベット接合である
    胴板は片面部分溶込み継手でよい
    胴板はのど厚が母材厚の1/2であればよい

    正解: A

    解説: ボイラーの主要部である胴板の突合せ溶接は、高い安全性が求められるため、完全溶込み継手でなければならないと法令・基準で規定されている。

  4. 開口補強に関する記述で、誤っているものはどれか。

    補強リングで断面効率を回復させる
    開口周囲を補強パッドで補うことがある
    開口径により補強不要な場合もある
    補強を省略しても圧力に影響しない
    補強の要否は法令・基準で定められる

    正解: D

    解説: 胴板に開口を設けると、その周囲に応力集中が生じ、強度が低下する。そのため、補強を省略すると許容圧力に影響が出るため、記述は誤り。

  5. 応力集中に関する記述で、誤っているものはどれか。

    急激な断面変化は応力集中を招く
    溶接止端部は応力集中が発生しやすい
    開先形状やルート間隔は応力集中に無関係である
    補強過大は応力集中を助長する
    応力集中は疲労破壊の原因となる

    正解: C

    解説: 急激な断面変化や鋭い角(ノッチ)は応力集中を招き、開先形状やルート間隔は溶接部の形状を決めるため、応力集中に大きく影響する。

  6. 胴板の溶接方法に関する記述で、誤っているものはどれか。

    胴板は完全溶込み突合せ継手でなければならない
    胴板に重ね溶接は許されない
    胴板には隅肉溶接のみを用いる
    胴板の溶接継手は規定に基づき施工される
    胴板の溶接は検査に合格する必要がある

    正解: C

    解説: ボイラーの胴板は高い引張応力がかかるため、隅肉溶接のみでは十分な強度と気密性を確保できない。完全溶込み突合せ継手を用いるのが原則。

  7. 切り取り当て金溶接法に関する記述で、誤っているものはどれか。

    当て金の径や厚さは規定されている
    補修範囲の制限に従う必要がある
    当て金の寸法は任意でよい
    施工は溶接規定に従って行う
    適用範囲は法令で定められている

    正解: C

    解説: ボイラーの主要部分の補修に用いる切り取り当て金の径や厚さ、補修範囲は、構造上の安全性を確保するため、法令・基準により厳しく規定されている。

  8. 鋼材の熱処理に関する記述で、誤っているものはどれか。

    焼入れは鋼を急冷して硬化させる処理である
    焼戻しは焼入れ後の内部応力を除去する処理である
    焼なまし(焼鈍し)は急冷して硬くする処理である
    焼ならしは組織を均一化させるために行う
    焼戻しは靱性を回復させる目的がある

    正解: C

    解説: 焼なまし(焼鈍し)は、ゆっくり冷却して軟化させ、内部応力を除去することを目的とする処理である。急冷して硬くするのは焼入れのため、記述は誤り。

  9. ボイラ修繕における重ね継手の扱いについて、誤っているものはどれか。

    ボイラ主要部に重ね継手を用いることは禁じられている
    重ね継手は応力集中を招きやすい
    重ね継手は漏洩の危険を高める
    重ね継手は気密性を確保しやすい
    重ね継手は規格上禁止されている

    正解: D

    解説: 重ね継手は、構造上、突合せ継手よりも応力集中を招きやすく、また漏洩の危険性も高くなる。気密性を確保しやすいという記述は誤り。

  10. ボイラの補修に関する記述で、誤っているものはどれか。

    補修は適切な方法で行い検査を受ける
    材質や厚さによっては補修方法が制限される
    切り取り当て金は規定に従う
    漏止め溶接は強度補強を目的とする
    修繕は記録を残すことが求められる

    正解: D

    解説: 漏止め溶接は、その名の通り漏れを止めることが目的であり、強度を補強することは目的としない。強度が必要な場合は、適切な補修方法を用いる。

  11. 溶接用ジグの目的に関する記述で、正しいものはどれか。

    母材の位置決めや変形防止に用いる
    溶接速度を上げるために電流を増幅する
    溶接棒の寿命を延ばすために使う
    溶接欠陥を自動的に検出する
    電源の波形を安定させる

    正解: A

    解説: 溶接用ジグや治具は、溶接時に母材を正確な位置に固定し、熱によるひずみや変形を拘束し防止するために用いられる。

  12. アークの特性に関する記述で、誤っているものはどれか。

    電流が増えると溶け込みが深くなる
    アーク長が長いほど電圧が上がる
    風の影響を全く受けない
    電流・電圧の組合せで入熱が決まる
    適正なアーク長が必要である

    正解: C

    解説: アークは高温のガス流だが、風の影響を受けるとアークの安定性が低下し、シールドガスが吹き飛ばされて溶接欠陥(ブローホールなど)の原因となる。

  13. 溶接記号に関する記述で、誤っているものはどれか。

    記号はJIS規格に基づく
    記号の位置や向きに意味がある
    補助記号は仕上げ方法を示す
    突合せ継手や隅肉継手ごとに記号がある
    記号は設計者の任意で決められる

    正解: E

    解説: 溶接記号はJIS規格などに基づき、統一的に定められているものであり、設計者が任意で決めることはできない。

  14. 溶接法に関する記述で、正しいものはどれか。

    被覆アーク溶接は消耗電極を用いる
    TIG溶接は炭酸ガスで保護する
    MIG溶接は不活性ガスを使わない
    サブマージアーク溶接は手棒を使う
    スポット溶接はアークで点付けする

    正解: A

    解説: 被覆アーク溶接で使う溶接棒は、溶接の進行と共に溶融し、溶加材として供給されるため、消耗電極式である。

  15. 予熱・後熱に関する記述で、誤っているものはどれか。

    割れ防止のため予熱することがある
    厚板や高硬化性材で必要となる
    後熱は冷却速度を調整する目的で行う
    予熱は1000℃以上で行う
    温度管理には温度計を用いる

    正解: D

    解説: 予熱温度は、一般に数十℃から200℃程度であり、1000℃以上で行うと鋼材の変態点を超えてしまうため、記述は誤り。

  16. 裏波溶接に関する記述で、誤っているものはどれか。

    裏側まで溶け込ませる溶接法である
    裏当て金を用いることがある
    裏面は常に未溶着でよい
    配管溶接に多用される
    熟練を要する技法である

    正解: C

    解説: 裏波溶接は、開先底部まで完全に溶け込ませ、裏側にビードを出すことが目的である。裏面が未溶着では欠陥となる。

  17. サブマージアーク溶接に関する記述で、誤っているものはどれか。

    フラックスでアークを覆って行う
    無煙で静かな溶接である
    厚板の溶接に適する
    手持ちで行うのが一般的である
    自動溶接装置で用いられる

    正解: D

    解説: サブマージアーク溶接(SAW)は、大電流・高能率の溶接法であり、自動または半自動の溶接装置を用いるのが一般的である。手持ちでは行えない。

  18. 溶接施工法に関する記述で、正しいものはどれか。

    ジグや治具の使用は変形防止に有効である
    溶接は常に高速で行えば良い結果が得られる
    全ての溶接は予熱を不要とする
    溶接記号は作業者ごとに自由に決める
    裏波溶接は未溶着でも問題ない

    正解: A

    解説: ジグや治具は、溶接時に発生する熱ひずみによる変形を拘束するために使用され、変形防止に非常に有効である。

  19. TIG溶接に関する記述で、誤っているものはどれか。

    タングステン電極を用いる
    アルゴンなど不活性ガスで溶融部を保護する
    電極は溶け落ちて消耗する
    精密な溶接に適する
    ステンレス鋼の薄板に多用される

    正解: C

    解説: TIG溶接の電極は、高融点のタングステンでできており、溶接中に溶け落ちて消耗しない非消耗式である(溶加棒は別)。

  20. MIG溶接に関する記述で、正しいものはどれか。

    炭酸ガスのみを用いる
    ワイヤ電極は非消耗式である
    不活性ガス中で消耗電極ワイヤを使用する
    常に手棒を使用する
    TIG溶接と同一である

    正解: C

    解説: MIG溶接は、不活性ガス(アルゴンなど)でシールドし、自動的に供給される消耗電極ワイヤを溶加材として使用する溶接法である。

  21. 低水素系溶接棒の再乾燥温度として正しいのはどれか。

    70〜100℃
    120〜150℃
    180〜220℃
    300〜400℃
    450〜520℃

    正解: D

    解説: 低水素系溶接棒は、吸湿すると溶接部に水素が混入し低温割れの原因となるため、使用前に300〜400℃で30分〜60分再乾燥することが規定されている。

  22. 溶接棒の保管方法に関する記述で、誤っているものはどれか。

    湿気を避け乾燥した場所に置く
    使用直前に再乾燥することがある
    密閉容器に入れる
    炉の上に放置しても問題ない
    メーカーの指示に従う

    正解: D

    解説: 炉の上など、温度が高く湿度の管理がされていない場所に放置すると、吸湿や被覆剤の劣化の原因となるため、不適切な保管方法である。

  23. 溶接欠陥「アンダーカット」に関する記述で、誤っているものはどれか。

    溶接金属と母材の境界に溝を生じる
    過大電流や高速移動で生じやすい
    強度低下の原因となる
    仕上がり外観は向上する
    補修が必要となる

    正解: D

    解説: アンダーカットは、溶接金属と母材の境界に沿って母材が削り取られる欠陥であり、外観不良を招き、強度も低下させる。外観が向上することはない。

  24. 溶接欠陥「ブローホール」に関する記述で、誤っているものはどれか。

    溶融金属中のガスが原因で発生する
    溶接部に空洞が残る欠陥である
    適正なガス流量管理で防止できる
    発生しても機械的性質に全く影響しない
    風の影響で生じやすい

    正解: D

    解説: ブローホールは溶接部に残る空洞であり、溶接部の実効断面積を減少させ、強度や靱性などの機械的性質を著しく低下させる。

  25. 非破壊検査に関する記述で、誤っているものはどれか。

    放射線透過試験は内部欠陥の検出に用いる
    超音波探傷試験は割れやブローホールの検出に用いる
    磁粉探傷試験は非磁性体でも適用できる
    浸透探傷試験は表面欠陥を検出できる
    VT(目視検査)は最も基本的な検査である

    正解: C

    解説: 磁粉探傷試験(MT)は、磁界を利用して欠陥を検出するため、磁性体(鉄鋼材料など)にのみ適用され、非磁性体には適用できない。

  26. 引張試験に関する記述で、誤っているものはどれか。

    母材強さに対し95%以上で合格とされる場合がある
    溶接部に欠陥がなければ合格とされる
    不合格の原因が母材欠陥なら無効とできる
    成績が規定の90%以上なら再試験可能である
    規定の判定基準を満たした場合に合格とされる

    正解: E

    解説: 溶接部に欠陥がないことは合格のための必要条件ではあるが、引張強さや伸びなどの機械的性質が規定の判定基準を満たさなければ合格とはならないため、「欠陥がなければ合格とされる」という記述は誤りである。

  27. 直流アーク溶接機に関する記述で、誤っているものはどれか。

    溶接アークの安定性が高い
    逆極性で深い溶込みが得られる
    交流よりも電撃の危険が低い
    可動鉄心式は交流溶接機の代表である
    常に交流より効率が悪い

    正解: E

    解説: 直流アーク溶接機は、交流機よりもアークの安定性が高く、機種によっては高効率である。そのため、「常に交流より効率が悪い」という記述は誤りである。可動鉄心式は交流溶接機の代表的な方式である

  28. 交流アーク溶接機に関する記述で、誤っているものはどれか。

    二次無負荷電圧が直流より高い
    電撃の危険性が高い
    鉄心式が一般的である
    アークが不安定になりやすい
    電撃防止装置は不要である

    正解: E

    解説: 交流アーク溶接機は、二次無負荷電圧が高く感電の危険性が大きいため、特定の作業場所以外では自動電撃防止装置の設置が義務付けられている。

  29. アーク溶接作業における感電災害防止について、誤っているものはどれか。

    狭所で交流溶接機を使う場合は自動電撃防止装置を用いる
    交流は直流より二次無負荷電圧が高く危険である
    二次側のケーブルは外装が破損することがある
    ケーブルは床にはわせると絶縁を損傷しやすい
    アーク溶接機には接地は不要である

    正解: E

    解説: アーク溶接機の外箱は、漏電による感電を防止するため、D種接地工事(アース)を行うことが、労働安全衛生規則で義務付けられている。

  30. 酸欠症対策に関する記述で、正しいものはどれか。

    密閉空間では換気と酸素濃度管理を行う
    酸素ボンベを持ち込めば安全である
    他人に任せて作業を行う
    急いで作業を行う
    酸素濃度測定は不要である

    正解: A

    解説: 密閉空間(タンク内など)での溶接作業では、酸素欠乏の危険があるため、作業前の酸素濃度測定と、十分な換気を行うことが法令で義務付けられている。

  31. 溶接ヒュームの健康障害に関する記述で、誤っているものはどれか。

    ヒュームは肺に蓄積する
    ヒュームは体に無害である
    防じんマスクの使用が推奨される
    局所排気装置の設置が有効である
    長期的に健康被害をもたらす

    正解: B

    解説: 溶接ヒュームには、人体に有害な金属酸化物などが含まれており、吸入すると肺に蓄積し、健康障害の原因となる。無害という記述は誤り。

  32. 労働安全衛生法規に関する記述で、誤っているものはどれか。

    ボイラ構造検査は法令で定められている
    溶接士は免許や資格が不要である
    溶接部の検査基準は規則で定められている
    ボイラ検査は一定期間ごとに実施される
    不適合の場合は使用停止命令が出される

    正解: B

    解説: ボイラーの溶接など、特定の溶接作業を行う者は、ボイラー溶接士免許やJISの溶接技能者資格など、法令や基準に基づく免許や資格が必要である。

  33. ボイラの安全弁に関する記述で、誤っているものはどれか。

    所定の圧力で自動的に作動する
    調整圧力は自由に変更できる
    安全弁は定期的に点検する
    蒸気圧を制御する重要な装置である
    法令に基づき設置が義務づけられている

    正解: B

    解説: 安全弁は、ボイラーの最高使用圧力に基づいて厳密に設定され、封印される。運転者が自由に変更することは法令で禁止されている。

  34. ボイラ水処理に関する記述で、誤っているものはどれか。

    スケール付着防止のため水処理を行う
    腐食防止のため水処理を行う
    水質が悪化しても運転に影響はない
    水処理剤を添加する場合がある
    ブローで水質を管理する

    正解: C

    解説: ボイラ水の水質が悪化すると、スケール付着や腐食を引き起こし、伝熱効率の低下やボイラーの損傷など、運転に重大な影響を与える。

  35. 溶接姿勢に関する記述で、誤っているものはどれか。

    下向き溶接(F)は、溶融池の制御が容易で、最も能率の良い姿勢である。
    立向き溶接(V)は、下から上へ溶接する立向上進が一般的に用いられる。
    横向き溶接(H)は、板厚に関わらず、溶融金属が垂れ落ちる心配がない。
    上向き溶接(OH)は、重力に逆らって作業するため、最も高度な技量が要求される。
    パイプの回転溶接は、溶接部分を下向き姿勢に保ちながら行うことができる。

    正解: C

    解説: 横向き溶接(H)では、重力により溶融金属が下側に垂れやすく、ビードの形状が不均一になるため、垂れ落ちる心配がないという記述は誤りである。特に厚板では溶融金属の管理が難しい。

  36. ボイラーの胴板の構造に関する記述で、誤っているものはどれか。

    胴板に使用される鋼材は、規格で定められたボイラー用炭素鋼などである。
    胴板の長手継手および周継手には、原則として完全溶込みの突合せ溶接継手を用いる。
    胴板に生じる応力は、長手方向(軸方向)が周方向(円周方向)の約2倍となる。
    胴板の開口部には、補強を要しない場合を除き、補強リングや補強パッドを設ける必要がある。
    胴板の溶接継手は、リベット継手より強度が高いため、重ね溶接を基本とする。

    正解: E

    解説: 胴板の溶接継手に重ね溶接を用いることは、強度と気密性の観点から原則として許容されない。完全溶込みの突合せ溶接が基本である。

  37. ボイラーの検査に関する記述で、誤っているものはどれか。

    ボイラーは、使用を開始する前に必ずボイラー構造検査を受けなければならない。
    検査の結果、ボイラーの安全上問題があると認められた場合、使用停止命令が出されることがある。
    溶接部に大きな損傷を発見した場合でも、次回検査時まで補修を待ってもよい。
    使用中のボイラーは、一定期間ごとにボイラー性能検査を受けなければならない。
    検査は、都道府県労働局長や登録検査機関が実施する。

    正解: C

    解説: ボイラーの主要部(溶接部など)に損傷を発見した場合は、直ちに運転を停止し、適切な補修を行い、検査を受けなければならない。次回検査まで待つのは法令違反であり非常に危険である。

  38. 直流アーク溶接機と交流アーク溶接機の特徴を比較した記述で、誤っているものはどれか。

    交流機は、直流機に比べて二次無負荷電圧が高く、感電の危険性が高い。
    直流機はアークの安定性が高いため、薄板や立向上進溶接などには適さない。
    交流機は、アークの極性が一定しないため、アークブローが発生しない。
    直流機は、正極性(DCEP)と逆極性(DCEN)の切り替えにより溶け込みを調整できる。
    交流機は、構造が比較的簡単で保守が容易な鉄心式が一般的である。

    正解: B

    解説: 直流機は、アークが安定しており、低電流域での制御性も高いため、薄板溶接や立向上進溶接などの難しい姿勢の溶接にも適している。適さないという記述は誤りである。

  39. ボイラの燃焼に関する記述で、誤っているものはどれか。

    過剰空気率が適正でなければ効率が低下する
    燃焼が不完全だとCOが発生する
    燃焼効率は空気比に無関係である
    過剰空気が多すぎると排ガス損失が増える
    良好な燃焼には適正な混合が必要である

    正解: C

    解説: 燃焼効率は、空気比(過剰空気率)に大きく影響を受ける。空気比が低すぎると不完全燃焼、高すぎると排ガス損失が増大し、効率が低下する。

  40. ボイラのブロー操作に関する記述で、誤っているものはどれか。

    スラッジやスケールを除去する目的で行う
    水質を管理する手段のひとつである
    ボイラ水位を調整するために行う
    定期的または連続的に実施される
    ブローにより熱損失が生じる

    正解: C

    解説: ブロー操作は、ボイラ水中の不純物(スラッジやスケール成分)の濃度を下げることや、スラッジを除去することが主目的であり、水位調整は主目的ではない。

相原から一言

模擬試験、おつかれさまでした!
ここまで解ききった人、本当に立派です。

点数が思ったより伸びなくても大丈夫。
大切なのは、「どこを苦手としているか」が見えたこと。
それが分かった時点で、もう次のステップに進んでいる。

今回は、実際の試験に近い内容を意識して作成していますが、
図や記号の問題までは再現しきれなかった点はごめんなさい。

時間のあるときに、またチャレンジしてみてください。
繰り返すうちに、きっと感覚がつかめてくるはずです。

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この記事の内容は、現場で長く溶接に関わってきた経験をベースにまとめています。
「この人どんなキャリアなんだ?」と思ったら、 プロフィールでサクッと見てみてね。

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