技術を身につけたからこそ湧く迷い
溶接の仕事に魅力を感じて、少しずつ腕も上がってきた頃──
ふと「転職した方がいいのかな?」って考える瞬間、あるよね。
実を言うと、自分も何度か転職を経験してきた。
「同じ会社に長く勤められない性格なのかな?」と思われるかもしれないけど、実際はそうじゃない。
もっと別の分野の溶接を学びたかった、挑戦してみたかった──それだけだった。
もちろん、一つの会社で腰を据えて経験を積むのも立派な道。
それができるなら、きっとそこは人間関係も仕事のやりがいもあって、恵まれた職場なんだと思う。
でも、もしこんな気持ちが心のどこかにあるなら──
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収入に不満がある
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スキルアップが見込めない
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毎日同じことの繰り返しで飽きてきた
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職場の将来に不安を感じる
それは、自然な“次の一歩”のサインかもしれない。
「面倒だから」じゃない──心の奥にある迷い
転職に踏み切れない理由って、「面倒だから」だけじゃない。
心の奥を探ると、もっと深い迷いがあるはずだ。
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「今のままでも何とかなるかもしれない」という現状維持のクセ
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「自分に他の現場で通用するのかな」という自信のなさ
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5年後10年後の自分が見えていない将来像のぼやけ
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「ここを辞めたら裏切るみたい」という罪悪感や遠慮
こういう感情が絡み合って、足を重くしている。
だからこそ、まずはそれを“ある”と認めることが大事だと思う。
相談が多いのは「転職してよかった」という声
「溶接の道」には、メールフォームを通じていろんな相談が届く。
その中でも特に多いのが転職の話。
そして面白いのは、転職後に近況を報告してくれる人の多くが「やってよかった」と言うことだ。
その理由は、給料が上がったからだけじゃない。
“やりたかった溶接に携われるようになった”ケースが多いんだ。
例えば──
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造船からTIGの配管屋へ
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大手重機メーカーから建築現場へ
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町工場からアルミ専門の会社へ
業種が変われば、使う技術も働き方もガラッと変わる。
覚えることは山ほどあるけど、その分刺激や成長も多い。
将来像を描く──あなたはどんな現場で面を下ろしたい?
転職を考えるとき、まずは自分の優先順位をはっきりさせた方がいい。
出世重視
→ 収入も役職も上げたいタイプ。
技術重視
→ 今のスキルを活かすか、新しい溶接法を学びたいタイプ。
人間関係重視
→ 雰囲気の良い現場で、気の合う仲間と働きたいタイプ。
プライベート重視
→ 休日や家族との時間を優先したいタイプ。
将来独立を見据えて
→ 一通り経験して、一人親方や事業主を目指すタイプ。
ここでひとつ、考えてほしい。
5年後、あなたはどんな現場で面を下ろしている?
その姿がうっすらでも見えれば、今の選択が変わるはずだ。
選択肢は転職だけじゃない
今の職場を続けるのも選択肢だし、部署異動や別現場への移動もありだ。
ただし、比べる材料がなければ選べない。
だからこそ、求人を“見るだけ”でもいい。
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相場感がわかる
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他の現場の働き方が見える
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自分の市場価値が把握できる
これだけでも、迷いは少しずつ整理されていく。
情報は力になる──そして選ぶのは自分
転職はギャンブルじゃない。
情報を持って選べば、それは自分の意思で作る未来になる。
見て、閉じて、また考えていい。
気になる現場があれば、そこから次の一歩を踏み出してほしい。
相原から最後に
遮光ガラスの奥で闇ばかり見える日が続くなら、面を上げてもいい。
光のある現場に行く道は、あなたが決めていい。
求人を見るのは、まだ面を下ろす前の準備運動だ。
それでも、今の景色が変わるきっかけになる。
新しい現場で、また面を下ろす。その時は笑顔でいてほしい。
