溶接業界ってどう?未経験から転職を考える人へ【リアル解説】

「手に職をつけたい」「モノづくりの仕事をしてみたい」──そう思って調べるとよく出てくるのが溶接。
でも正直、どんな現場で何をしているのかピンとこない人が多いと思う。

「きつい・危ない・汚れる」なんてイメージは確かにある。でも実際はぜんぜんそれだけじゃない。
建物を支える鉄骨、食品工場のピカピカの配管、自動車や造船の部品まで、分野によってまるで別の仕事になる。

しかも今はロボットやAIが進んでも、人の手じゃないとできない部分がたくさん残っている。
需要は尽きないし、未経験からでも挑戦できるチャンスが大きい──それが溶接の世界なんだよ。

溶接の仕事ってどんな感じ?

ざっくり言うと「金属と金属をくっつける仕事」。
ただ、やる現場によって雰囲気も大きく変わる。

  • 鉄骨工事:ビルや橋など、でっかい建物の骨組みをつなぐ。屋外で体力勝負。
  • 配管工事:工場やプラントの配管。中の液体やガスが漏れないように溶接するから検査も厳しい。
  • 製缶(タンクやダクトづくり):板を切って曲げて箱や筒を作る。練習しやすい現場も多い。
  • 自動車部品工場:半自動溶接でライン作業。未経験者が入りやすいポジション。

共通して言えるのは「自分の作業に黙々と集中する時間が多い」ってこと。
段取りや図面の確認は誰かと話し合いは当然あるけど、数人で声を掛け合いながら同時進行する仕事じゃなく、任された溶接を一人で仕上げていくスタイルが基本だよ。

例えば「製缶」と呼ばれる溶接の分野だと、5日で完成するモノなら作業中の会話は5日間無しとかある。トラブルが起きたり作業の進め方が分からないなど、誰かに聞く必要がなければ黙々とやる仕事なんだ。溶接中は体の動きを安定させたい理由から、喋れないってのもあるんだけどね。

溶接のいいところ

  • 手に職がつく
     ロボットに代わられていく分野もあるけど、人の腕じゃないとできない仕事もまだまだ多い。
     いったん技術を身につければ、どこに行っても食っていける。
  • 需要が安定してる
     建築も工場も造船も、自動車も。とにかく人手不足。
     未経験でもやる気さえあれば雇ってもらえるチャンスはゴロゴロある。
  • 資格で評価されやすい
     溶接は「努力が見える」仕事。資格を取ればそのまま給料に反映されるケースも多い。
  • 集中できる環境
     雑談しながら進める仕事じゃないから、自分の世界に入り込んで作業できる。
     ゲームでハマって気づいたら何時間も経ってた──そんなタイプには向いてるかも。
  • ハマると楽しい
     溶接はひたすら上手さを追求する仕事。勝負ではないけど上手ければガンガン評価される、バンバン有名になる、ザクザク稼げる。もう楽しいしか無い。

正直しんどいところ

ここを隠しても仕方ないので、あえて書いておく。

  • 暑い・狭い・体力勝負
     基本的に溶接は風を防いでする作業。真夏の現場で汗だく、狭い配管の中で体を丸めながらや、ジャングルジムのように入り組んで囲われた内部とか普通にある。じゃあ冬は温かい?と言われると工場内、屋外共に寒い。金属は冷え冷え。でも夏よりはマシ。暑さは、袖のない空調服やスポットクーラーで緩和できる良い環境もある。
  • 危険はゼロじゃない
     火花や紫外線で火傷や目の炎症のリスクはある。それと高所作業があったり、重量物を扱うことが多いので慎重な作業が要求される。言ってみれば危険だらけ。ただし安全防具をちゃんと使って危険を意識していれば大丈夫。
  • マニュアル通りにいかない
     同じ材料でも条件が違えば結果も変わる。「こうすれば間違いなく上手く出来る!」なんてマニュアルは存在しない。つまり教える側も絶対的な正解が言えない部分が多い。「やってみなけりゃわからない」を大前提に、その場で考えて調整できる柔軟さが必要。

向いてる人・向いてない人

ここでちょっと“ふるい”にかけてみよう。

向いてる人

  • 黙々と集中して作業するのが好き
  • コツコツ練習して上達していける
  • 手を動かす仕事や細かい作業にやりがいを感じる
  • マニュアル外でも「どうしたらいいかな」と考えて動ける

向いてない人

  • みんなとワイワイしゃべりながら働きたい
  • 指示やマニュアル通りじゃないと不安
  • 汗かくのが嫌い、体を動かしたくない
  • すぐに結果が出ないと投げ出してしまう

「俺、意外と向いてるかも?」って思ったなら、その直感は大事にしていいよ。

未経験でも入りやすい分野

「興味はあるけど、どこから始めればいいの?」って人向けに。

  • 鉄骨:全体の工程が少ないので比較的早めに作業を覚えられる。
  • 配管:作業条件のパターンが少ないので、ある程度までは上達しやすい。
  • 製缶:小物や目立たない物から始められるから練習しやすい。

簡単な業種を紹介したわけではありません。未経験からのやり始めだけにスポットを当てた話です。
最初はベテランの補助作業、ドリルで穴あけ、金属片のバリ取りなどからスタートして、徐々に溶接を任されるのが一般的。

キャリアの流れ

  1. 入社(まずは雑務や補助から)
  2. アーク溶接特別教育・ガス溶接技能講習を所得(数日で取れる)
  3. 図面の読み方を理解して実務で練習しながら慣れる(1〜3年)
  4. JIS溶接技能者評価試験に挑戦 (資格は何十種類もあるけど必要な分野だけ所得)
  5. 強度、外観、精度の厳しい溶接を任される。技術の向上を突き進むか、溶接管理業務など上位の分野へ

これはあくまでも一例で、会社や業種によって様々だよ。ただ一気に上達する人はいないのは間違いない。コツコツやっていけば、自然と技術はついてくる。

給料のリアル

  • 初任給は20〜25万円くらいが目安
  • 全国平均は月29〜30万円ほど
  • 資格や経験で給料は上がる
  • 出張・夜勤・残業手当がつけば月収+数万〜十数万円もあり

単純作業が多めの量産系だと給料はもう少し低めになるかも。
大手は待遇が手厚いけれど人間関係が難しくなりがち。中小は待遇にバラつきが大きいけど雰囲気さえ良好なら働きやすさは大手より良いかも。求人を見るときはここをしっかり比較しよう。

未経験者が求人を探すなら?

溶接の世界に飛び込みたいと思ったら、まずは求人を広くチェックするのが大事。

  • 「未経験歓迎」「資格支援あり」って書かれているか
  • 勤務地・残業・出張の有無を確認する
  • 会社によって雰囲気も条件もかなり違う

求人の数が多いのは リクナビNEXT
全国規模で案件が揃ってるから、未経験OKの会社もすぐ見つかる。いろんな求人情報を知っておく事は、これからの会社選びで参考になるはず。

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最後に

溶接業界は、未経験からでも全然挑戦できる世界。

  • 黙々作業が得意ならハマる
  • 技術は資格で評価されやすい
  • 需要が安定していて、手に職をつけられる

ただし、体力や柔軟な考え方は必要。
そこを「やってみたい!」と思える人には、間違いなくチャンスのある業界だよ。

まずは求人を見て、自分に合いそうな会社を探してみよう。
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