ティグ溶接 芸術的な達人技

ティグ溶接は、そこそこ経験のある人なら表面がピカっと光る美しいビード外観が簡単に出来てしまう優れものなのです。しかも他の溶接方法にくらべ、縦向き横向きでも難なく溶接できるのです。

が、しかし

ここまで上手く出来るか普通!!

tiggeijyutu

こちらの作品は数年前の国際ウェルディングショーに展示されていた物です。
ビード表面にジグザグ模様が見えるので、トーチを転がすように溶接していると思われます。ローリングってやつですね。

驚きポイント1 
ビードの幅が見事に揃っていて、なおかつ曲がっていない。
ポジショナーなどで回しながら下向きで溶接しているのでしょうか。これ、このままの格好で横向き溶接で仕上げてるとしたら脱帽物ですねぇ。すごい。

驚きポイント2
ビードの色にムラがない。
普通、長時間溶接していると母材がどんどん高温になっていきます。そのため同じ電流同じ速度だとビードの色がどんどん変色していきます。なのに何なのこの黄金色は。1周溶接しては冷ましてるのでしょうか。ガスのシールドをどうやればこーなるんだよ!すごい。

驚きポイント3
1番上の口部分。裏側も溶接してあります。まさか裏波ですかこれ。まさかのまさかで謎です。
しかしこれ一体どうやって作ったのか。まず、ベースになる花瓶のような形に板を加工してその表面を溶接したのかな。板を花瓶のように加工するのがまず凄いわ!

達人技を持ちながら、なおかつ遊び心を持つ製作者様を尊敬いたします。

国内外から大勢の方が来場するウェルディングショーでは多くの驚きが有ります。
今年も開催されますので意地でも行ったほうが良いですよ!
と言いつつ、4月は仕事が目一杯入ってるので僕は行けないかなぁ・・ な、何とか行く!

2012国際ウエルディングショー
場所 インテックス大阪 4月11日~14日まで

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私は溶接の仕事を始めて20年が経過しましたが、まだまだ勉強中の身です。それに加え無礼な表現もあるかと思いますが、溶接職人さんから日曜溶接のお父さんまで幅広い方々に閲覧していただけたら幸いです。


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