稼ぐ溶接工ランキング 第3位 高層建築物

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銃撃戦の中で鼻歌混じりに溶接できるくらいの度胸と技術を持つ溶接工

第3位 「高層建築物の溶接工」

高層建築物とは数100mにも及ぶようなビルや塔などの事です。
建築作業を間近で見る事は無いかもですが、完成した高層建築物を遠くから眺めたり、中に入ったりは誰でもあると思います。
その時に思うでしょうかね。この巨大な建築物が人の手による溶接で作られてるって事を!

ここでちょっと鋼材のお話。
普通の溶接屋なら誰でも使ってる一般構造用圧延鋼材をSS材、より質が求められる溶接構造用圧延鋼をSM材、建築構造用圧延鋼材をSN材と呼びます。
さらにTMCP鋼や高張力鋼など、鋼材としての品質や強度、靭性が高いモノもあります。
ただねぇ、鋼材としての品質が増すと溶接するには難しくなってくるんですよねぇ。
当然のように高層建築物になると高層建築構造用の鋼材が使用されます。これがまた溶接するのに難しいらしいですよー。
鋼材の性質をよく理解した上で、溶接部の温度管理をしっかり行って作業しないと欠陥と割れのオンパレード!超音波検査で頻繁にNG出してたらその手直しで作業が進みやしねえ!高所でガウジングは辛すぎます。
なので、溶接作業者には高い技術が求められるのは当然の事なのです。

skytree

こちらは東京スカイツリーの建設中の画像です。
東京タワーはリベット接合がメインだったのに対し、有名な話ですがスカイツリーは溶接によって作られています。工場で各パーツを作って現地で組み立て溶接するよくある流れだけど、ここまで高いと大変なんてもんじゃないよね。さらにこのスカイツリー製作の為に新しく開発された高張力鋼が使用されているそうです。
ま~た溶接が難しそうな鋼材が出てきたんですねー。製作に関わった各社は建設前に相当な溶接試験を行ったでしょう。
来場者が見る事のできる塔の最下部は管厚100mmもあり、数100パスの溶接だそうでw 凄すぎて無表情になるわw 工場で作られたとは言え、これがまた見事な溶接なので是非来場の際には目に焼きつけましょう。

現地溶接はピコマックス溶接などの自動溶接をバンバン使ってるかと思いきや、人間がバリバリ溶接してます。
炭酸ガスシールドアーク溶接、つまり半自動溶接がメインで真夏でも当然完全防備で作業します。風も防いで溶接するから暑いよね~。 地上から何100mも高い場所で高電流で何層も肉盛り、おまけに欠陥ださないように…
僕は無理です!

スカイツリーの溶接に関わった方々の貴重なお話が掲載されているページをリンクしておきます。
 icon-arrow-circle-right WE-COMマガジン 第4号

ではお金の話に行きましょうか。
スカイツリーの製作に関わった溶接工の収入ではなく、高層建築物を主に現地溶接してる方の収入です。
実はこれ3人の方にしか確認できてないんだけど、溶接工として年収1000万稼いでるってよ!

高層建築物の溶接工になるには

・高所の溶接作業は高度な技術が必要になるのでAW検定協議会が認定するAW検定を受けましょう。
・現場溶接では設定した電流電圧が絶えず変化します。その変化に対応できる技術が必要になります。
・誰もが知るような建築物の溶接に関われる最高の仕事がしたいなら、求められる技術も最高ですが、大手の会社に何とか何とか入社したい所です。
・高所を「平気」「得意」と捉えず、危険を十分理解した上でスムーズに動けるようにしましょう。「ワイは猿や!」のキャッチフレーズは溶接工には適しません。

 icon-caret-square-o-right 高層建築物の溶接工になりたいと少しでも考えたなら

この調査結果は「溶接の道メールフォーム」よりメールを頂いた方の中から集計した結果です。
この業種の収入を決定付けるものではありません。
あくまでも参考としてお考え下さいますよう、よろしくお願い致します。


     

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